私たちのつくる日本の家は

持続可能な環境を保つためには、

自然の再生能力以上に大地に負荷を与えてはいけません。

私たちは大地に負荷を極力与えないことを意識し、自然素材を活用し、

生活そのものが大地と共生できるような家づくりを目指しています。

山が生き生きすれば、町も生き生きしていきます。その逆も然りです。

木の家は町に森を再生することと同時に

再び健全な森を維持していくことにつながります。

町で木の家に住むことは、山を育むことなのです。

全国の“美しいまちなみ”を構成する一軒一軒は、職人たちの技によって成り立っています。

先人から受け継がれてきた普遍的な木造の技術を現代に生かしながら家づくりすることが“美しいまちなみ”につながります。


「木」には一本一本“クセ”があります。

 塔組は木組み 

木組は木の癖組み 

木の癖組は人組み 

人組は人の心組み

 という有名な宮大工の口伝は、木に向き合うときの棟梁の姿勢を表しています。

木、土、紙など自然の素材の持つ柔らかさ、温かみ、空気感などを生かしながら空間づくりをしています。

ムラやバラツキもありますが、家ができたときよりも時間を経過していく中で、

良い感じに馴染んでいく、いわゆる“味”がでてくるものです。

 

自然素材で囲まれた空間の光や音の反射は柔らかく、手触りも良く、臭いも吸着するなど住まい手に優しい快適な住まいとなります。

毎日を心地よい中で生活することはもともと人間の持っている感性を呼び起こしてくれるでしょう。