木組みのジャングルジム「くむんだーSAITAMA」

▲「くむんだー」の組立ての様子

 

 

 

 「くむんだー」は全国組織である「職人がつくる木の家ネット」の滋賀会員である川村克己さん(川村工務店代表)が取り組んでいる木組みのジャングルジムのことです。

 身近にある木を使って、自分たちで作りあげる木製遊具です。子供たちには大人気のイベントになっています。

 木の遊具とはいえ、木の加工、組み上げる行為は、実際の木組みの家の仕組みと基本は同じものです。

 「くむんだー」の遊び体験から、木に触れ、親しみ、そしてつくることの楽しさを感じ取ってほしいという川村さんの思いから考案され、実現したものです。

今では、この「くむんだー」の活動が全国的に広がって「全国くむんだー・木のジャングルジム協会」も設立されました。

 

 木の家ネット・埼玉では、この川村さんの思いに呼応すべく「くむんだーSAITAMA」を実現しました。

 平成27年の初め、ちょうどタイミングよく、埼玉県の木づかい運動実行委員会に提案できるチャンスがあり、委員会より支援いただいたことにより、4畳半大の大きさを実作し、本格的に県内のイベントに参加することができました。現在では、彩の国木の家づくり巡回展は「くむんだー」を中心とした活動となっています。

 

 材料の寸法は実物の家で使う大きさの縮尺1/2です。しかし、墨付けや刻み加工などの工程は実際と変わりません。むしろ、小さい分、ノミのサイズの現場とは異なり、貫穴の仕上処理などにも手間の掛け方が違うことも分かりました。

 

 部品は柱、貫、楔の3種類ですが、清水の舞台や白川郷などの世界遺産で用いられている伝統的な木組みの原理そのものです。

 

 

 実際に子供たちの夢中で楔を打つ姿は、たぶん親御さんにも見せたことのないほどの集中力を発揮しているのではないかと思います。

 その姿は、私たちにも、ものづくりの原点のようなものを感じさせてもらえるような場となって、私たちが子供たちから刺激を受けています。

「つくることって楽しい」

「つくることって楽しい」

 この原点が「くむんだーSAITAMA」にはあります。

 さらに「自分でつくったもので遊べるなんて最高に楽しい」と子供たちの言葉です。

 まったくその通りです。

 実際に「くむんだーSAITAMA」に触れてみたい皆様には、各地のイベント会場にご来場ください。

 

 子供たちの夢中に取り組む姿は感動的です。「うちの子って、こんなところがあるんだ」とお子さんの今まで見たことのもない一面を見れること請け合いです。(笑)

 「くむんだーSAITAMA」は、保育園や幼稚園、小学校低・中学年の子供たちの遊具として、木育の教材としてご活用いただくことなどは最適と思われます。

 山のこと、木のこと、それを使ったモノづくり、木の住まいの生活などなど、木の家ネット・埼玉では年齢、学年に応じた対応ができます。

 ご興味をお持ちいただいた皆様には、ご相談いただければオペレーターと一緒の貸出しなど、お役に立てるご提案も可能と考えていますので、お気軽に「お問い合わせ」よりご相談ください。